田園調布の方より相続税申告に関するご相談
2025年03月03日
Q:はじめての相続なので、相続税申告までの流れを税理士の方に教えていただきたい。(田園調布)
私は田園調布に住む50代女性です。私の両親は結婚を機に田園調布へ移り住み、長年自営業を営んでおりました。その父が亡くなり、先日田園調布の葬儀場で葬儀を終えました。
葬儀の際に、親族から「相続税申告が必要になるだろうから、早めに取りかかったほうがいい」と助言を受けたので、母と協力して手続きを進めたいと思うのですが、私にとって相続ははじめてのことですので、何から手をつければよいかわからずにいます。
父が残した相続財産は、預貯金や車、田園調布の自宅のほか、商売道具や商品在庫もあります。親族が言うには、商売道具や商品在庫も相続税申告の際に計上するはずだが、相続税がかからない財産もあるはずだからよく調べたほうがいいとのことでした。
税理士の先生、相続税がかからない財産はどのような物があるのか、また、相続税申告までにどのような流れで手続きを進めるべきか、ご教授いただけますでしょうか。(田園調布)
A:相続税申告までの流れと、相続税の課税/非課税財産をご案内します。
まずは、被相続人(今回ですと、亡くなったお父様のこと)が逝去され相続が発生してから、相続税申告までの流れを簡単にご紹介します。
- 相続人の調査のための戸籍収集
相続人の相続関係を第三者に証明できるよう、被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍を収集します。同時進行で、相続人全員の現在の戸籍も取得しておくとよいでしょう。 - 相続財産の調査と財産目録の作成
後述する遺産分割協議を円滑に進めるため、また、相続税申告での計上漏れが発生しないために、相続財産に関する書類を収集し、各財産の価額を明らかにします。財産目録(相続財産の価額や種類を一覧にしたもの)も作成しておきましょう。 - 遺産分割協議と遺産分割協議書の作成
遺産分割協議を相続人全員で行い、相続財産をどのように分け合うか決定します。相続人全員が合意した内容を遺産分割協議書という書面にまとめ、相続人全員で署名捺印します。 - 取得財産の名義変更
不動産や車、有価証券などの名義を、被相続人から取得した人へと変更します。 - 相続税申告
相続した財産の総額が、相続税の基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続の発生から10か月以内に相続税申告を行います。
以上が相続税申告までの一般的な流れです。相続税申告は相続の発生から10か月以内という期限がありますのでご注意ください。なお、4の取得財産の名義変更については、状況に応じで相続税申告の後に行ってもよいでしょう。
次に相続税の課税/非課税財産についてです。田園調布のご相談者様の仰るとおり、被相続人が事業のために使用していた道具や在庫など、事業用財産といわれるものも相続税の課税対象となります。
主な課税/非課税財産を以下にご紹介しますが、基本的には被相続人が生前所有していた財産はすべて相続税申告の際に計上する必要があるとお考えください。
【相続税の課税財産】
- 現金、預貯金、有価証券などの金融資産
- 建物、土地、土地に有する権利などの不動産
- 構築物
- 車などの乗り物
- 家庭用財産
- 事業用財産、農業用財産
- 被相続人の死亡により受け取った生命保険金、死亡退職金などのみなし相続財産(※以下参照)
- 被相続人の死亡前、一定の持ち戻し期間内に受けた暦年贈与分 など
【相続税の非課税財産】
- 墓地、墓石、仏具などの祭祀財産
- 国、地方公共団体、特定の公益法人に寄附した財産
- 心身障害者共済制度に基づく給付金の受給権
- 被相続人の死亡により受け取った生命保険金、死亡退職金などのみなし相続財産(※以下参照) など
※被相続人の死亡により給付された生命保険金や死亡退職金を、相続人が受け取った場合、以下の金額までは非課税となります。非課税限度額を超えた部分については、相続税の課税対象となります。
非課税限度額=500万円×法定相続人の数
田園調布の皆様、相続税申告には細かな定めがいくつも設けられており、複雑な計算が求められます。一般の方が、相続税申告に関する詳細な知識のないままご自身で手続きを進めようとすると、最終的な納付金額が高くなるなど損してしまう恐れがあります。
田園調布での相続税申告なら、知識と実績豊富な雪谷・池上相続税申告相談室にお任せください。初回完全無料相談にて、田園調布の皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。
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