二次相続

池上・雪谷にお住まいの皆さま、法律上被相続人の配偶者は相続を行う際に軽減税率を利用して相続税を減らすことが出来ます。
そのため、相続の際には配偶者がより多く財産を引き継いだ方が相続税を減らせると多くの方が考えますが、そうした場合必ずしも結果として支払う相続税が少なくなるとは限りません。
将来に備えて相続を行わないと、より多くの税を払わなければならなくなる可能性があります。
こちらのページでは池上・雪谷の皆様に二次相続の相続税対策に関して解説します。

二次相続とは

例えば、両親と一人息子のAさんがいるとします。父親が亡くなったことによって相続が発生しました。
そしてAさんは被相続人の財産を配偶者が引き継ぐ場合、軽減税率が適用されて相続税が減ることを知っていたので、Aさんは相続放棄を行って母親のみが相続人となって、配偶者である母親が多くの財産を引き継ぎました。

こうすることによってこの相続に関しては相続税を節約することが出来ましたが、この後すぐに母親も亡くなってしまいました。
このように一回目の相続で相続人となったものが亡くなった後に起こる二回目の相続のことを二次相続といい、二次相続に対して一回目の相続を一次相続といいます。

この場合、母親が被相続人である相続の相続人はAさんとなります。
Aさんは結果的に母親の財産と父親の財産と合わせたのを引き継ぐことになるのですが、相続税対象の財産が上がるほど相続税の税率が高くなるので、総じてみるとAさんは一次相続で相続放棄を行わない時よりも多く相続税を支払うことになってしまいました。
このように二次相続の発生の可能性が予想できる場合には、一次相続の際にAさんも相続人になった時の方が相続税の支払いを節約できる可能性があります。

相次相続控除とは

上記の二次相続に関することとあわせて池上・雪谷にお住まいの皆さまに知ってもらいたい制度として相似相続控除というものがあります。
相似相続控除とは法定相続人が10年間に2回以上相続が発生した場合に、二次相続の際に一次相続で支払った相続税の一部を控除できるというものです。
短い期間で二度も相続税を支払うことは相続人にとって大きな負担となりますが、この制度を利用することによってその負担を軽減させることが出来ます。

相続税に関して正しい知識がないと一時相続に際に二次相続を見越して遺産分割を行うかの判断をすることは非常に難しいです。
「雪谷・池上相続税申告相談室」では、池上・雪谷にお住まいの皆さまへ相続に関する数多くのお手伝いをさせて頂いています。
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